2025年11月 中古車市場統計レポート:供給不足と輸出需要が相場を牽引

2025年11月 中古車市場統計レポート:供給不足と輸出需要が相場を牽引
2025年11月の自動車販売市場の動向

2025年11月の新車登録台数は前月比93.6%、前年比94.9%と減少しました。新車登録台数は5ヶ月連続で前年同月を下回っており、供給の不安定な状況が続いています。

中古車登録台数も前月比81.9%、前年比91.9%と減少しました。新車販売の低迷が下取りや買い取りの発生を抑制し、国内小売市場への供給量減少につながっています。

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会および一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の統計データによると、2025年11月の新車登録台数は369,721台、中古車登録台数は466,023台でした。

輸出需要の独走と国内市場の車両不足

2025年11月から12月にかけての中古車市場では、新車販売の低迷による国内供給不足と、海外輸出の旺盛な需要という「歪んだ需給構造」が顕著になっています。

日本中古車輸出業協同組合のデータでは、10月の中古車輸出台数は9カ月連続で前年を上回っています。スリランカの輸入再開やアフリカ諸国の経済成長が追い風となり、2025年の通算輸出台数は過去最高の170万台規模に達する見通しです。

一方で、モンゴルでは前年同月比54.1%減、タイでは前年同月比27.0%減となるなど、現地の政情不安が輸出台数に直接影響を与えるリスクも浮上しています。

国内流通に目を向けると、深刻な車両不足が中古車相場を押し上げています。11月の国内中古車登録台数は、新車販売の長期的なマイナスが下取り車減少に繋がり、前年同月比8.1%減となりました。

こうした供給不足を背景に、USSの11月実績では平均成約単価が129万7千円と前年比9.6%の大幅な上昇を記録し、成約率も68.1%の高水準を維持しています。このAA相場高騰の傾向は今後もしばらく継続する可能性が高いでしょう。

業界内の「二極化」と戦略的経営の重要性

現在の厳しい市場環境下で、中古車業界内では経営力の差による「二極化」が一段と進んでいます。輸出経路を持つ大手企業やコスト管理を徹底した販売店は収益を伸ばす一方で、仕入れ価格高騰に苦しむ国内小売業者は厳しい状況に置かれています。

2025年1月から9月までの倒産件数は前年同期比51.8%増の82件と過去最悪のペースで、その多くを小規模事業者が占めています。

新車販売の低迷に伴う車両不足は当面続く見込みであるため、従来の店頭販売モデルに依存せず、在庫の回転率向上や輸出需要を見据えた戦略的な経営が事業継続の鍵となると考えられます。

中古車情報サイトにおける販売傾向(2025年11月)

ある中古車情報サイトの市場動向調査によると、国産車のボディタイプ別販売ランキングでは、軽自動車がシェアを2.6ポイント伸ばして1位を維持しました。コンパクト/ハッチバックも1.0ポイントシェアを伸ばしています。

車種別販売ランキングでは、プリウス(トヨタ)が引き続き1位を獲得しました。11月は3カ月連続で1位から4位までの車種に順位変動がなく、これらの車種の根強い人気が示されています。

自動車販売市場と中古車情報サイトの動向調査 (2025年11月)

詳細レポートへの案内

本調査の詳細や輸入車の販売傾向については、以下のURLから確認できます。