2026年4月 中古車市場価格指数レポート公開:市場の変動と循環型経済への示唆
中古車市場価格指数の導入
この課題に対応するため、循環型マーケットデザインを手掛ける株式会社オークネットは、東京大学エコノミックコンサルティング株式会社(UTEcon)と共同で「リユース流通価格指数」を開発しました。その第一弾として、年間50万台を超えるオークネットの会員流通データを基に、UTEconの価格指数構築ノウハウを活用し、様々な中古車の属性を統計モデルに組み込んだ「中古車市場価格指数」システムを構築し、2023年12月分から毎月のレポートを公開しています。

UTEconは2020年8月に東京大学大学院経済学研究科との連携のもと設立され、経済学、会計学、マーケティング等の専門知識を持つ国内外のエキスパートが、需要予測や価格戦略など幅広い分野でコンサルティングを行っています。
2026年4月の中古車市場動向
2026年4月の「中古車市場価格指数」は、2008年7月を1とした場合、2.478となりました。これは前月の2.570から0.092減少(3.57%減)しています。一方、中古車の「平均取引価格」は、同様に2008年7月を1とした場合、今月は1.558と前月の1.545から0.013増加(0.81%増)しました。なお、実際の平均取引価格は2026年3月が95万5,090円、2026年4月が96万2,849円です。
「中古車市場価格指数」が下降し、「平均取引価格」が上昇したという両指標の動きからは、需要の減少により中古車全体の相場が下落している一方で、市場に流通する車両の中で相対的に質の高いクルマの比率が増加している可能性が考えられます。
ボディタイプ別の「中古車市場価格指数」を見ると、コンパクトが6.32%の低下と最大幅を示し、ラグジュアリー、ミッドサイズ、ミニバン、バン・トラック、SUVといったすべてのカテゴリで下降傾向が見られました。
2026年4月の詳細なレポートは以下のURLから確認できます。
オークネット循環型経済ラボの役割

「オークネット循環型経済ラボ」は、1985年に世界初のリアルタイム中古車オンラインオークション事業を開始したオークネットが運営する企業内ラボです。2011年に設立された「オークネット総合研究所」を前身とし、2022年6月に発足しました。同ラボは、経済学やオークション理論を中心とした経済事象の研究・解説、リユース市場価格指数の発表、独自リサーチに基づく調査・分析情報を通じて、循環型経済の未来を描くための情報発信を行っています。
中古車市場価格指数の継続的な公開は、市場の透明性を高め、消費者や事業者がより適切な判断を下すための客観的な情報を提供します。このような指標は、中古車が循環型経済において重要な役割を果たす上で不可欠です。市場の質的変化を反映した指標の活用により、自動車業界全体の持続可能な発展に貢献していくことが期待されます。

