2025年中古車買取市場の実態:顧客の9割超が「信頼性」を重視、平均買取単価は上昇傾向

中古車買取市場における信頼性の重要性とその実態

近年、中古車販売・買取業界では、一部の報道により消費者の間で不安や不信感が広がっています。このような状況下で、車買取の専門Webメディア「車買取ジャーナル」を運営するナイル株式会社は、全国の大手中古車買取関連サービス19社を対象にアンケート調査を実施しました。この調査は、消費者の意識変化、事業者の信頼獲得への取り組み、そして2025年の買取市場動向を明らかにする目的で行われました。

消費者意識の変化:高まる「安心・信頼」への要求

調査結果によると、顧客からの「安心・信頼」に関する質問が増加したと回答した業者は76.9%に上りました。「明らかに増えた」が23.1%、「やや増えた」が53.8%という内訳です。この結果は、業界に関する報道が消費者の警戒心を高め、買取業者選びにおいて信頼性を重視する傾向が強まっていることを示唆しています。

顧客からの「安心・信頼」に関する質問は76.9%が増えたと回答

売却先を決定する際の顧客の傾向については、「金額が最優先だが信頼性も以前より厳しくチェックされるようになった」が50.0%で最多となりました。さらに「金額と信頼性が同等程度に重視されるようになった」が35.7%、「金額が低くても、信頼できる店(サービス)を選ぶ顧客が増えた」が7.1%と続き、合計で92.8%の顧客が金額だけでなく信頼性も重視している実態が明らかになりました。

売却先選定において「金額」が最優先だが「信頼性」も厳しくチェックされる傾向に

金額以外で顧客が気にしているポイントとして、最も多く挙げられたのは「契約後の減額の有無」と「運営会社の実績や地域での評判」で、ともに85.7%でした。次いで「担当者の人柄・対応の誠実さ」が78.6%、「入金までの確実なフロー」が71.4%と高い割合を示しており、これらは契約後のトラブルを避けたいという顧客の強い意向を反映していると考えられます。

「契約後の減額の有無」と「運営会社の実績や評判」が特に重視される

事業者の信頼回復への取り組みと市場動向

2025年に顧客の信頼を得るために事業者が強化したポイントとして、「強引な交渉の禁止、接客マナーの徹底」が71.4%で最多となりました。続いて「契約内容の透明化」が64.3%、「スピーディーな事務手続き・入金」および「高額査定の提示」がそれぞれ42.9%と報告されています。これらの結果から、業界全体として顧客対応の質を高め、透明性のある取引を実現することで信頼回復に努めている状況がうかがえます。特に、クレームが発生する前の予防的な取り組みに注力する傾向が見られます。

信頼獲得のために「強引な交渉の禁止」と「接客マナーの徹底」を強化

一方で、2025年の平均買取単価については、76.9%の業者が「上昇した」と回答しました。この背景には、円安の恩恵やAA(オートオークション)相場の高水準がある可能性が事業者からのコメントで示されています。

信頼が問われる中でも、平均買取単価は多くの業者で上昇傾向に

業界全体の展望と課題

本調査の結果は、中古車買取市場において「価格の高さ」だけでなく、「安心・信頼」がこれまで以上に重視される局面に入っていることを明確に示しています。多くの買取業者が顧客対応の質を高め、透明性のある取引を実現するための取り組みを進めていることが確認されました。市場環境としては、適正な相場を背景に価格が形成されている状況が見られます。

今後も、一部の事例だけで業界全体が語られる状況を避けるため、事実とデータに基づいた情報発信を通じて、ユーザーが安心して車を売却できる環境づくりへの寄与が期待されます。

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