東京オートサロン2026:世代を繋ぐモビリティの未来への取り組み
東京オートサロン2026で示されるモビリティの未来
2026年1月に開催される「東京オートサロン2026」において、一般社団法人新日本自動車振興協会は、オプションランドブースにて二つの体験型プロジェクトを実施することを発表しました。これらは、高齢者ドライバーの「健康運転寿命」の延伸を目指す「ドライブ・エイジ+」と、子どもたちの「カスタムカー愛」を育む「こどもおぷしょん・みらいおーとさろん」であり、運転の楽しさとカスタムの楽しさを世代を超えて共有することを目指しています。
高齢者ドライバーの運転寿命延伸への挑戦
「ドライブ・エイジ+」は、高齢者ドライバーのための実践型スマート運転トレーニングを提供するプロジェクトです。長谷川工業が開発した高精度ドライビングポジション調整機器「ドラポジ」と市販レーシングシミュレーターを組み合わせることで、実車に近い環境でのトレーニングを実現します。これにより、実際の路上で起こりうる危険シーンを体験し、事故回避のための反復練習が可能となります。

このプロジェクトの主旨は、免許返納を前提とせず、運転技術や交通道徳、認知行動を向上させることで、安全に運転を継続できる社会の実現です。正しい運転姿勢と操作性の改善による身体負担の軽減、パーソナル交通インフラの維持による地域活動力の低下防止、そして高齢者ドライバー世代の「運転寿命」を延ばし、誰もが移動し続けられる「元気なクルマ社会」の実現を目指すとされています。
具体的な実施内容としては、特別設定を施した市販レーシングシミュレーターによる運転技能トレーニング、視野特性・反応速度に合わせた専用チューニング、危険予測、認知行動、視界・操作性の向上、アスレチック要素を取り入れた運動機能向上プログラム、そして「ドラポジ」による最適な運転姿勢の提案が含まれます。
「DRAPOJI」シリーズは、2018年2月に発売されたアルミフレーム製のレーシングコックピットであり、高い堅牢性から本格的なドライビングフィールを提供します。2025年からはe-MotorsportsプロリーグUNIZONEの公式筐体にも採用されており、プロフェッショナルな環境でも利用されています。
次世代のカスタムカー文化を育むAI活用
もう一つのプロジェクト「こどもおぷしょん・みらいおーとさろん」は、カスタムカーに興味を持つ子どもたちを対象としたものです。株式会社キャンバスのAIソフトを専用にカスタマイズし、プロンプト不要の直感的なインターフェースを通じて、子どもたちが自由にクルマをカスタムし、世界に1台だけのマイカーを創り出す体験を提供します。

この体験は、遊びの中でチューニングカーへの興味や創造力を育むことを目的としています。子どもたちがスマートフォンでQRコードを読み取り、クルマの種類、カラー、カスタムスタイル、時代テーマ、カスタムブランドなどを選ぶだけで、生成AIが「自分だけの“みらいのカスタムカー”」をデザインします。完成したデザインはスマートフォンに保存でき、ブース内のモニターにも投影され、来場者間で共有することが可能です。
自動車業界における世代間連携の重要性
これらのプロジェクトは、自動車業界が直面する多様な課題に対し、世代横断的なアプローチで対応しようとする動きを示しています。高齢化社会におけるモビリティの確保は喫緊の課題であり、運転寿命の延伸は個人の生活の質向上だけでなく、地域社会の活性化にも寄与する可能性があります。また、AI技術を活用した次世代の育成プログラムは、未来の自動車文化の担い手を育み、持続可能な発展に繋がるものと考えられます。
技術の進化が、運転支援や教育の分野にも応用されている現状は、自動車が単なる移動手段に留まらず、より幅広い社会的な役割を果たす可能性を示唆しています。東京オートサロン2026でのこれらの取り組みは、今後の自動車文化やモビリティ社会のあり方に一石を投じるものとなるでしょう。
開催概要
-
イベント名: 東京オートサロン2026
-
会期: 2026年1月9日~11日
-
会場: 幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1)、ホール3(ブース番号305)
-
出展ブース: オプションランド内・一般社団法人 新日本自動車振興協会ブース
関連情報
-
一般社団法人新日本自動車振興協会: https://www.shin-jikou.org/
-
株式会社キャンバス: https://www.canvas-works.jp/


